まいとの週末トコトコ釣り散歩

パックロッド片手に電車や自転車で釣り歩くブログです。

神戸ライトソルトで釣り納め(2023年12月)

12月第4週の週末、いつもの漁港にやって来ました。2023年の釣り納め、今年83回目の釣行です(散歩の途中に30分だけルアーを投げた…みたいなショートゲームも含んでいますw)。

一気に寒くなって堤防の上の釣り人の姿もまばらです。時刻は16時半。中潮で満潮から下げに入ったタイミング。さあ、準備を始めましょう。

本日のタックルはこちら。【ロッド】ソアレ エクスチューンMB S510SUL+-S【リール】コンプレックスXR C2000F4の組合せ。今日は風がないのでシンキングPE0.3号をセットしたスプールを装着します。リーダーはフロロの4lb。そしてルアーはこちら。

月下美人ジグヘッドSS TG2gソードビームという組合せ。まだ明るいので、いつもより重めのジグヘッドとPEラインで広範囲に探ることにします。メバル狙いで流れの当たる水路近くにエントリーしてキャスト開始。

しかしスタートから30分。まるで気配がありません。数少ないエサ釣りの人も全くアタリがない様子です。17時を回り、暗くなってきました。ここで堤防の中ほど、流れのヨレが発生し、常夜灯が効くエリアに移動します。ついでにリールのスプールを交換。PEだと何となく潮の重さを感じ難いというか、スルスルと水を切ってしまう感覚があったので、ラインをフロロの2.5lb直結に変更します。ジグヘッドもいつものアジスタ!1gに付け替えました。ギョピン1.7インチをセットしてキャストすると…うん、いい感じです。ここからはとりあえずアジ狙い。

表層から探り直します。まずは0カウントでリトリーブしますが反応なし。次に10カウント沈めてさびくと…ツンという明確なバイト。条件反射で合わせを入れると…針に乗りました。

上がってきたのは豆アジ。サイズは小さいのですが、良いアタリと良いフッキングで気持ちの良い1匹です。釣れてくれてありがとう!

再現性を求めてもう一度潮上にキャストします。10カウント沈めて…竿先をチョンチョンと煽ってからロッドを立てるようにさびきます。そして、またチョンチョンからスーッとさびくと…コン!というアタリ。すかさず合わせると…よし、乗りました。

どうやら1つのパターンは見つかったようです。そこでルアーをローテーションしてみます…が、反応が良くありません。バーニーにもチョップにもアタリなし。ギョピンだけが好反応です。さらに色はオキアミ系しか深いバイトが出ません。アクションもリトリーブには反応なし。サビいてスライドさせるか、カーブフォールさせた時だけアタリます。セレクティブで難しいなぁ。レンジもカウント10から15の間だけ反応が良く、20になるとバイトが激減します。中層の特定のレンジだけ群れてるんでしょうか。

実際、単に豆アジを釣るだけならば難しくありません。キャストして10秒沈めて、チョンチョンからスライドすると…。

よいしょっと、こんな感じで豆アジが釣れてきます。ですが、サイズアップとなると手詰まり状態。自分の中に引き出しがありません。そうこうしているうちに潮位が下がってきました。気がつくと2時間が経過しています。アタリの数も徐々に減ってきました。カイロを忘れてきたせいで、寒さのために指先の感覚も無くなってきました。そろそろ終了かな。いいサイズのアジかメバルがいないかな、ということで最後にボトム周辺を探ってみます。すると…。

お約束のガシラ君が釣れてくれました(^^;)。これにて納竿です。

やっぱり日が暮れると寒いなぁ。今日は日中が比較的暖かかったこともあって、少し油断してライトな防寒着で来てしまったので身体が芯から冷え切ってしまいました。早く帰って温まりたい(><)。

残念ながら本命のメバルは釣れませんでしたが、それなりに魚のアタリを楽しむことはできました。これで2023年の釣りも終了です。

今年はこのブログ記事に載せるために、比較的「結果の出る釣り」を中心にやってきた気がします。本来、都市近郊のルアーゲームはもう少し「当たりはずれ」が激しい印象があるので、来年はハズレを恐れずに攻めた釣りも行って、リアルな釣行結果を掲載したいと思います。

それにしても、今年も楽しい釣りがいっぱいできました。来年はどんな釣りに挑戦しようかな。考えるだけでもワクワクしますw。

夜の神戸ライトソルトでガシラ&アジ連発(2023年12月)

先週デイゲームで苦戦した神戸市内のいつもの漁港にやってきました。時刻は16時半、夕まづめでも難しいのか、状況を確認するためです。

潮周りは若潮の満潮直後、ここから深夜にかけて緩やかに下げていく潮で、あまり動きは大きくありませんが、風がなくジグ単で探るにはやりやすそうです。では、準備を始めます。

本日のタックルはこちら。【ロッド】ソアレ エクスチューンMB S510SUL+-S【リール】コンプレックスXR C2000F4の組合せは前回と同じ。ただし、ラインを今回はフロロの2.5lbにしています。ボトム際を狙うことが増えそうなので、使い慣れたフロロにしました。

まずはいつものようにアジスタ!1gギョピン1.7インチで様子を見ます。

とりあえず、いつも最初に入るポイントでキャストしてボトムまでのカウントを取ります。カウント30で着底。潮の流れの影響は弱めですが、水位は比較的高めといったところでしょうか。軽くアクションさせてボトム付近をリトリーブすると…いきなり竿先に反応が。すかさず合わせます。

上がってきたのは小さなガシラ君。幸先良い滑り出しです。釣れてくれてありがとう!

さて、漁港内を歩き回ってチェックしましょう。珍しく釣り人が少ないので、目ぼしいポイントに問題なく入れそうです。まずは堤防の曲がり角、流れが渦を巻く一級場所から。少し光量も落ちてきたので表層から順に探っていきます。1投目、表層直下はアタリなし。2投目、15カウント沈めてリトリーブを開始すると、ガツンと激しいバイト。合わせるまでもなく針に乗りました。ロッドが弧を描き、周囲にドラグ音が響きます。お、いいサイズかも。

上がってきたのはちょっといいサイズのガシラ。あれ?少しお腹が膨らんでるかな。急いで逃してあげます。

隣で釣っていたサビキのおじさんに豆アジが連発し始めました。少し暗くなってきて、常夜灯の灯りがぼんやりと効きはじめたのかもしれません。私もアジ狙いで明暗の境の表層を引いてみますが反応なし。しばらくやってみますが、ショートバイトもありません。うーん、何が合ってないんだろう。少しレンジを下げてみます。10カウント沈めてリトリーブを始めると…またガツンと激しいバイトがありました。ジジジッとドラグが出されていきます。あ、根に潜られる。ちょっとドラグを強めにします。ラインが細いのでブレイクが怖いですが、このまま根に潜られても取れなくなるので少し強引に根から引き剥がします。お、ようやく浮いてきた。

上がってきたのはまたしてもガシラw。しかも腹パンの良型です。ボトムではなく中層のかなり上の方で食ってきました。産卵前の荒喰いの時期に当たったのかもしれません。なかなかの引きで楽しませてくれました。

ここで場所を大きく移動します。水の動く水路近くの堤防にやってきました。狙いはアジ・メバル。流石に先端の一級ポイントにはエサ釣りの先行者の方が入っています。なので2番目に良い堤防の折れ目付近に陣取りました。常夜灯も効いていて雰囲気は悪くありません。

キャストを始めてしばらくすると、流れに癖があることが分かってきました。表層を引くと軽いのですが、15から20カウント沈めた辺りに潮の流れがあり、ジグヘッドにジワッと重みが加わります。そして、そのあたりでショートバイトが頻発しました。ここでルアーをローテーションしてみます。すると、ギョピンの「ナノラメグローオキアミ」というカラーだけ明らかに反応が良いことが判明。でも、まだショートバイト。次に動かし方を変えます。フォールではダメ、手前にさびいてもダメ、リトリーブでもダメ。ふと思い立って、ラインを張らず緩めずで潮に乗せドリフトさせてみました。すると、スパーンと気持ちのいいアタリ。

ようやくアジが釣れました。サイズは豆ですが、再現性はあるのでしょうか。もう一度、潮上にキャストして15カウント沈めます。ラインスラックを取ってから、張らず緩めずでドリフト…すると、来ました!

ちょっとだけサイズアップ。16cmのアジです。これはどうやらパターンを見つけたみたいです。この後、30分間、入れ食い状態が続きました。レンジ、ルアー、アクションがピッタリはまった時特有の深いバイト連発で最高に楽しい時間でした。

少しアタリの間隔が広がってきたタイミングでサイズアップを図り、深いレンジを試します。カウント25まで沈めると…。

ここでもガシラが食いました(^^;)。ガシラの活性がとにかく高いようです。沈めるとガッシーが来るみたいなので再び中層を攻めます。すると…コツンという今までとは違ったバイト。すかさず合わせるとクイクイとアジとは異なる引き味が…これはもしかして…。

やったー、待望のメバルだぁ。サイズは小さいですが本命です。

と、ここで3時間経過で納竿の時間となりました。前回デイゲームで大苦戦して「水温変化で状況悪化か?」と考えましたが、夕まづめ釣行で(サイズはともかく)文句なしの釣果が出ました。全体的に悪化しているのではなく、日ムラがあるのかもしれません。ともかく、きちんと場所、レンジ、ルアー、アクションのアジャストが合えばまだ釣れることが分かりました。久しぶりにアタリの多い釣行で大満足ですw。いやぁ、楽しかったぁ。

 

初冬の神戸ライトソルトで季節の移ろいを感じる(2023年12月)

12月に入り朝晩は10度を下回る日も増えてきて、本格的に寒くなり始めました。さて、前回青野ダムを訪れてノーバイトだったこともあり、「今回はアタリのある釣りがしたいなぁ」と思って神戸市内のいつもの漁港にやって来ました。到着してみると、かなりの強風が吹いています。これはライトゲームには難しい日かな。

今日はあまり時間もありません。午前11時から2時間半だけの短時間釣行なのでサクッと準備を始めます。

本日のタックルはこちら。【ロッド】ソアレ エクスチューンMB S510SUL+-S【リール】コンプレックスXR C2000F4の組合せ。ラインはシンキングPE0.3号にフロロの4lbリーダーをセットしています。

まずはいつものようにアジスタ!1gギョピン1.7インチからスタートしますが、北西風が強すぎてまともに操作できません。そこでリグを変えてみます。

バス釣りのようにダウンショットにしてみました。これで堤防際のボトムを探ってみることにします。

ところが…30分やってアタリが一回もありません。ここでジグ単を一旦諦めてハードルアー系を試してみます。

まずはミニサイズのタイラバ系ルアーからやってみます。が、反応なし。この後、マイクロジグやアイスジグなど色々ローテーションしてみますが全くアタリがありません。コマセを撒いている人も釣れていないようで、何かが違います。

そこで、ルアーを投げるのをやめて漁港内を歩き回って観察することにしました。

パッと見て気づくこととして、水質がクリアアップしてきていることが挙げられます。さらに、動いている小魚の数がグッと減っています。湾奥の漁船の影に隠れている小魚も中層でじっとしている感じ。

少し歩いて潮通しの良い水路際にやってきました。潮の流れが堤防に当たってヨレができていて、その周辺にはスズメダイなどが泳いでいる様子も見られます。ん?ここだけ雰囲気が少し違うかも。ジグ単に戻します。アジスタ!1gにツインテールバーニーを着けて投げてみます。糸フケが出ないようにロッドティップを下げて水面近くで操作します。カウント30秒、ボトムを取ってからリトリーブを始めます。すると…ツン、という微かなアタリ。合わせますが、針に乗りません。一度ピックアップして同じコースに再キャスト。すると、また小さなバイト。うーん、ルアーの後ろを噛んでいる感じでしょうか。針の位置まで吸い込んでいません。そこでルアーを短めのチョップに変えてみました。もう一度、同じコースに投げると…今度は鋭い当たりが出ました。すかさず合わせると…針に乗った!

上がってきたのは小さなガシラ君。遊んでくれてありがとう!ルアーにちょっかいをかけてきていたのはこのサイズのようです。その後も手を替え品を替え試してみましたが、1匹も追加することができず、そのまま納竿となりました。

神戸港周辺の水温は約16.5度。この2週間で4度ほどストンと落ちてきています。そのせいで低活性なのか、ポジションを変えている最中なのかは分かりませんが、難しい時期に突入したのは間違いなさそうです。今日はデイの2時間だけでしたが、もう少し長い時間、夕まづめから夜にかけてしっかり調査してみる必要がありそうです。「釣れない理由」を探すために、近いうちにもう一度来てみよっと。

紅葉の青野ダム(千丈寺湖)を歩いてきました(2023年11月)

11月も終わりに近づき、急に寒くなりました。例年、暖かい時期は「釣り7:3ウォーキング」なのですが、寒くなると「釣り3:7ウォーキング」と歩く方に軸足が移ります。ということで、今年もそろそろ散歩中心の季節が到来。そこで今回は「気持ちよく歩ける場所」を選んでみました。

大阪からJR福知山線で45分、広野駅に到着。どこかノスタルジックなこんな景色からスタートです。駅前の自販機で買った温かいお茶を水筒に入れ替えて、さあ歩き始めましょう。

スマホのナビを頼りに…と普段なら続くのですが、今回は違います。実は今回の目的地である青野ダムには数年前、足繁く通ったことがあります。当時は折り畳み自転車で輪行して、ラン&ガンを繰り返していましたw。なので、経路も当然覚えていますし、湖の地形も頭の中に入っています。懐かしい景色を楽しみながら、のんびり湖を目指します。

駅から歩いて20分ちょっとで湖に到着。片道2kmくらいの距離なので、実は公共交通機関を利用してアプローチしやすい湖なんですよね。さて、どちらに向かおうかな。この湖は「L」字の形をしています。曲がり角の位置に橋があり、南北に伸びる筋と東西に伸びる筋のどちらにも行けます。うーん、今回は東西に伸びる方向「L」字で言うと下の横棒の筋を回ることにします。こちらはグルッと回ると8kmくらいなので、気軽な散歩にはちょうどいい距離です。湖畔沿いに道路の右側を歩きたいので、時計回りに北岸から歩くことにしましょう。

紅葉が色づき始めていて綺麗です。釣り人やジョギングする人も結構いるのですが、都市部に比べるとやっぱり人も車も少なくて快適に歩けます。気持ちいいなぁ。

しばらく歩くと、公園エリアがありました。この湖の周辺にはこうした公園が数多く設置されており、車を置ける場所もあるため、デイキャンプを楽しむ人達がたくさん訪れています。さて、それでは一応、タックルの準備をしておきましょう。

本日のタックルはこちら。【ロッド】OUTBACK BEYOND S514L【リール】ヴァンフォードC2000Sの組合せ。ラインはフロロの4lbです。木々の間を抜けるように歩く場所も多いので、ショートロッドを持って来ました。ルアーはこちら。

ソルティースラッガーのダウンショットを結んでスタートします。時期的にシャローに魚が残っていなければオカッパリにはチャンスが少ないこともあり得るので、あまり気負わずに始めましょう。ルアーは適当にローテーションしていきます。

水辺に近寄ってみると…だいぶ水が少ない印象です。と言っても数年ぶりなので、最近はこれが普通なのかは分かりませんが。

しばらく投げてみますが気配がありません。付近を一通り探ってからウォーキングに戻ります。この後、テクテク歩きながら目ぼしいポイントを見つけると立ち止まってキャスト…を繰り返しますが、全然アタリはありません。ここで一気に最奥まで移動してみます。小規模なインレットがある場所まで来てみると…。

お、こんなに水少ないんだ。私が通っていた頃よりも数メートル水位が低いため、かつて釣っていたカバーは全て陸地になっています。これはショートロッドでライトリグじゃ難しいかな。気付いたらここまでで、もう2時間が経過しています。少し疲れてきたので一休みしましょう。あ、ベンチがある。とりあえず、ここでお昼ごはんにしようかな。

今日のお昼はあんぱんです(^^;)。本当はおにぎりが好きなのですが、最近のコンビニおにぎりはふっくら柔らかで美味しい反面、リュックの中で潰れてしまうので、少し硬めのあんぱんの方が気軽に持って来れるんですよね。あぁ、疲れた体にあんこの甘さが染み渡る…。

さあ、元気を出して先に進みましょう。

目ぼしいポイントを見つけると入ってルアーをキャスト…を続けますが、全く反応がありません。というか、ベイトが1匹も泳いでない。

ボートの人も中心部に近い深場を狙っているようです。誰も釣れていないところをみると、状況は良くないのかもしれません。

風景は綺麗なので、気持ちよくロッドを振ることはできます。生命感は皆無ですが(^^;)。ロングロッドにPEで鉄板バイブとか遠投すれば、アタリくらいは出るのかなぁ。

アタリがないまま湖をほぼ一周してしまいました。写真の左側、橋の手前の水面に筏のようなものが浮いていますが、確かこれはワカサギ釣りのボートだったと思います。つまり、ベイトフィッシュはあの位置の深場に沈んでいると言うことでしょうか。岸際のチャンスは多くないのかな。もちろん私のバス釣りの引き出しが足りないんですけどねw。

ダムサイトに戻って来たので釣りはやめて道具を片付けます。で、最後の目的地に立ち寄りましょう。前から来てみたかったんだよなぁ。

それは、こちら「UNBY GENERAL GOODS STORE SANDA」さん。アウトドア用品やバッグを販売されていて、カフェも併設されています。中を覗くと…おぉ、マニアックなアイテムも並んでるし、ディスプレイがかっこいいなぁ。小物を購入して、店内写真を一枚撮らせていただきます。

特にバッグ類が充実していて面白い印象でした。今度ゆっくり見に来たいなぁ。あ、しまった。つい長居してしまい、帰りの電車の時間が近づいています。駅まで少し走らなきゃ。電車の本数が多くないので、きちんと調べておいて合わせて帰らないと、駅でだいぶ待つことになります。

到着…ギリ間に合った…ゼイゼイw。こうして紅葉の千丈寺湖ウォーキングは終了しました。距離13.5km、所要時間は約4時間。所々で釣りをしながらなので、歩くだけなら2時間半コースといったところでしょうか。この周辺は気温が今朝0度まで下がったようですが、日中は13度まで上がって歩きやすい陽気でした。釣れませんでしたが、思い出深い湖を紅葉の綺麗な時期に散策できて楽しかったです。でも、来週はアタリのある釣りがしたいかなw。

須磨浦漁港で小魚五目を達成しました(2023年11月)

11月も後半に入り、急に寒くなってきました。先日、夜釣りに行きましたが肌寒く「アタリがないと辛いなぁ」と感じたので、今回は気温の上がる真っ昼間の釣行です。天気が良く日差しも暖かいのですが、海面を吹き抜けてくる風が冷たいせいか、須磨浦漁港の堤防も釣り人の姿はまばらです。

それでは準備を始めましょう。本日のタックルはこちら。

【ロッド】OUTBACK BEYOND S756L【リール】ヴァンフォードC2500SHGの組合せ。ラインはPE0.6号にフロロの8lbリーダーをセットしています。そうです、今回はライトソルトではありません。ちょっと試したいことがあって、少し強めのタックルで来ました。まずは…。

アーバンシュリンプをセットした7gのフリーリグを組んで堤防の際を探ってみます。アジングしていると、チヌが堤防沿いをウロウロしているのを良く見かけるので、ルアーにも反応するのか試してみました。…しかし、30分やって反応なし。というか、泳いでいるチヌの姿もありません。少なくとも今日はノーチャンスのようです。

ここでリールのスプールをフロロの5lbを巻いたものに交換します。仕掛けもカワハギ用に変更。これにパワーミニイソメをつけて堤防際を歩きながら探ってみます。すると…。

かわいいカワハギ君が食ってくれました。ですが、後が続きません。良型も泳いでないし、ボトムでも中層でもアタリがほとんどありません。あれ?今日は渋いなぁ。小潮の上げの途中、あまり水が動いていないのも低活性の原因かもしれません。1時間ほどで諦めてエサを変えます。今回持ってきたのは…。

食わせオキアミスーパーハード」、珍しく本物のエサ釣りです(^^;)。これをカワハギ仕掛けにつけて底まで沈めると…元気なアタリが出ました。

上がってきたのは小さなアイナメ…じゃなくてクジメかな。ここでさらに仕掛けを変更します。組み直したのは、「浮きフカセ」の仕掛け。

写真では分かりにくいですが、上から「ウキ止め糸ーシモリ玉ー浮きー絡み防止棒ースイベルーハリスー針」というオーソドックスな仕掛けとなっています。久しぶりに「ウキ釣り」をしたくなってオキアミを持ってきていたんですよね。といっても、コマセは用意していません。良型グレを狙うような本格的なものではなく、エサ取りサイズの魚に遊んでもらおうという「なんちゃってフカセ釣り」なので。ちなみにウキはうっかり00号しか持ってこなかったので浮きません(浮力ゼロですからw)。沈んでいく中でのアタリを掛けることになります。早速、エサをつけて投入。一投目からウキが消し込みます。鋭く合わせると、小気味よい引き。上がってきたのは…。

手のひらサイズのメジナ(グレ)。このサイズでも気持ちよく引いてくれます。遊んでくれてありがとう!メバル針6号をつけていたのですが飲まれそうになっていたので、伊勢尼5号にサイズアップしておきます。エサをつけ直して投入すると…。

今度はスズメダイがヒット。この後、小型グレが入れ食い状態になりました。しばらくすると小グレの下に青物系の魚が入ってきたので、これを狙ってみます。エサ取りをかわすために少し沖にキャストして仕掛けを馴染ませます。狙いのタナに入ったら、ラインに軽くテンションをかけて手前にフォールさせます。すると…突然ウキが真横に吹っ飛びました。すかさず合わせを入れます。よし!針に乗った。お、いい感じに左右に走ります。この動きは…。

上がってきたのは、20cmのサバ。元気な引きで楽しませてくれました。狙い通りに釣れると嬉しいなぁ。しかし、サバの群れは一瞬でどこかへ行ってしまい、連発はしませんでした。その後も堤防の近くで釣れるのは小グレばかり。少し良型がいないかと思って、先ほどのように沖から沈めて深いタナも探ってみますがアタリはありません。1時間半が経過して、そろそろ潮止まりで終わろうかと思っていた時に、少し違うアタリが来ました。合わせると、小さいながら叩くような引き…これはもしかして…。

上がってきたのはチャリコ(タイの幼魚)。お、五目達成だ…いや、六目達成ですね(^^;)。潮が緩み、ますます魚の活性が下がってきたので、ここで納竿です。

いつもルアーでやっていると半日やってアタリ1回なんてこともザラですが、エサを使うと小魚ばかりとはいえ、こんなにアタリがあるんだなぁと久しぶりに再認識しました。時にはこういうのも悪くないなぁ。まぁ、修行のようなルアーの釣りも好きでやってるんですけどねw。あー、楽しかった。次はどこに行こうかな。

ハゼクラの始め方(道具編)

釣り場では他のアングラーの方から話しかけられることも多いですよね。普通は「今日はどうですか?釣れましたか?」という挨拶が多いと思うのですが、「それ、どうやってやるんですか?」という質問も時々いただきます。今年(2023年)、特に多かったのがハゼクラをやっている際の質問。いろいろなメディアで紹介されて「ハゼクラ」という釣り方はメジャーになってきましたが、まだ自分ではやったことがない方も多いみたいで、興味津々といった感じでいろいろな質問をいただきました。

そこで今回は「どんな道具があればハゼクラを始められるのか」という質問への回答ということで簡単にまとめてみたいと思います。と言っても、プロではないのでファン・アングラーの覚書程度のものだと思って見てくださいw。

では早速始めましょう。

ハゼクラってたくさん道具を用意しないとできないんですか?

下の写真を見て下さい。私が持っていくのはたったコレだけです。ルアーフィッシングの中でも用意するものが非常に少ない釣りの一つだと思います。

1 ロッド、2 リール、3 ルアーケース、4 フォーセップ…以上の4点です。私はこれを小さめのリュックサックに入れて釣行しています。釣り場では3と4だけ小さなサコッシュに入れて斜め掛けしています。ひとつひとつ見ていきましょう。

ロッドはどんなものがいいのですか?

どんな物でも使えるとは思いますが、快適なのは◎トラウト用、◯ライトソルト用だと思います。

ハゼクラは3g前後のクランクをキャストして、ボトムをタッチさせながら引いてくる釣りです。つまり、1 軽量のルアーを投げられること、2 ボトムタッチが分かる程度の感度があることが必要条件となります。これらを満たすものとしてトラウト用とアジやメバルを釣る時のライトソルト用が挙げられます。ちなみに、繊細なアタリを掛ける釣りという訳ではなく「巻き」の釣りですので感度特化のアジング用よりはトラウト用の方がやり易いと思います。と言うものの、実際にはどんな竿でもできたりします。長すぎると扱いづらいとか、柔らかすぎると根掛かりしやすいとか、その程度の差だと思います。

バスロッドでも流用できますか?

もちろん可能ですが、ハゼは10〜20cmです。バスロッドでは少し竿が強いので引き味を楽しむためには柔らかめのものを選ぶのがいいかもしれません。

では、次に行きましょう。

リールはどんなものがいいですか?

小型のスピニング(1000〜2000番)がいいと思います。

ハゼクラの場合、せいぜい20m程度しかキャストしません。なので、細糸を50m巻いておけばキャパ的には十分なのでどんなリールでも大丈夫です。むしろ、大きすぎると重いのでできるだけ軽い小さめのリールの方が扱いやすいと思います。ちなみに、釣りの性質上、高級品でなくてもあまり釣果に影響はしないと思います(^^;)。

むしろ、リールに巻くラインの方が難しかったりします。リールの扱いに慣れていない初心者の方でしたらナイロンの5〜6lb(1.5号)くらいが扱いやすいと思います。問題は中級アングラーの場合です。先ほども書きましたが、3g程度のクランクをキャストしてボトムノックさせる釣りです。ラインを細くした方が飛距離は出ますが、ボトムノックの際に石などで擦れやすいので細くしすぎるとラインブレイクします。この塩梅が重要なのですが、決め手は自分が通うフィールドのボトムの特徴だと思います。

ちなみに私が通う淀川は砂地の中に石が点在するボトムが多いのでナイロン3lbではラインブレイクが多発しました。5lbに上げると切れないのですが飛距離が不十分。そこで現在は柔らかめのフロロ「シーガーR18 フロロハンタータクト」の3lbを使用しています。この辺りは個人の感覚的な部分が大きいですけどね。

では次に進みましょう。

使うルアーを教えて下さい。

最近はハゼ専用のクランクが売られていますので、まずはこれを使ってみるのがいいと思います。

以前はトラウト用のルアーを転用したりしていましたが、最近は各社からハゼ専用クランクが販売されています。

ちなみに、私はこの2種類を主に使用しています。左がダイワハゼクランクDR、右がDUOテトラワークスKURAKURA(シンキング)です。ダイワのハゼクランクには浅場用のMRと深場用のDRの2種類がありますが、私はDRしか使っていません。MRとDRの違いは潜行深度というより浮上速度にあります。MRは浮き上がりが早いので、ボトムノックを連続させるには比較的早い速度で巻き続ける必要があるんです。私はボトムステイを多用するので、DR派という訳です。同じ理由でKURAKURAもフローティングタイプではなくシンキングを多用しています。

このルアーケースの蓋には、ビッグベイトの浮力調整に使うシール付きの板オモリをカットしたものが貼り付けてあります。これをリップの後方あたりに貼るとDRがさらにスローフローティングにチューニングできるんです。活性が低い時の裏技です。

最後の項目に行きましょう。

フォーセップって何ですか?

見ての通りハサミみたいな道具ですが、正確には針外しです。これはラインカッターも一体化しているモデルです。

アジやメバルなどライトソルトをやる人には馴染み深い道具ですが、バスアングラーの人とかにはあまり知られていませんね。ハゼクラはルアーを飲まれることはほとんどありませんが、針を外す際に激しく暴れてフックが指に刺さることは時々あります。これを回避するためにフォーセップを一つ用意しておくといいと思います。

 

ここまで色々書きましたが、基本的には非常に始めやすいジャンルの釣りだと思います。

クランクを2、3個買えば、手持ちのタックルを流用してやってみることができます。まずは近所の川に行って投げてみることをお勧めします。対象魚は大きくありませんが、ハードルアーで釣れると楽しいですよ(^^)/。

ちなみに、実際いろんなタックルで釣れるという証拠として過去記事を2つ紹介しておきます。

↓ベイトタックルで釣っているのがこちら。

might-tokotoko.hatenablog.com

 

↓トラベルショートロッドで釣っているのがこちら。

might-tokotoko.hatenablog.com

 

秋の須磨浦漁港でカワハギと遊ぼう(2023年11月)

11月に入りましたが、今日も気温は27度、まだ冬の足音は聞こえてきません。とは言え、そろそろカワハギのサイズが上がってきてるといいな、と思って須磨にやって来ました。ん?駅のホームに降り立つと何やら砂浜の方が賑やかです。

どうやらビーチバレーの大会をやっているみたいで、屋台の出店みたいなのも出ていてすごく盛り上がっています。ラジオのDJみたいな放送もかかっていて、いつもと違う雰囲気…なんか夏っぽい。これはこれで面白いかな(^^;)。人混みを縫って須磨浦漁港に移動します。

港に入るとちょっと静かになりましたw。さて釣りの準備を始めましょう。水質を見ると…かなりクリアアップしています。さらに小潮の上げのタイミングですが、あまり水は動いていません。これは結構難しそうです。それではタックルを準備します。

本日はこちら。【ロッド】ラグゼ パックスタイルA4 S49FL-solid【リール】REVO MGX THETA 1000ssの組合せ。ラインはPEの0.4号にフロロの6lbリーダーがセットしてあります。普段はカワハギの時はベイトタックルなのですが…先日、ハゼ釣りに行った際に濡れたリップラップに足を取られて転倒してしまい、(幸いケガはしなかったのですが)ロッドティップを破損してしまいました。なので現在、ベイトフィネス用のロッドは修理依頼中です。修理費用¥6500は痛いなぁ(><)。まぁ、パックロッドは1ピースごとに交換できるので修理費用が安めなのは助かりますけどね。とりあえず、今日はバックアップ用のライトソルトタックルでカワハギゲームをやってみます。

エサはこちら。マルキューのパワーミニイソメ(中)の各色を半分に切ったものをケースに入れて来ています。これを市販の胴突き式カワハギ仕掛けに付けます。

早速、始めましょう。港の入り口に近い場所に入り、まずはボトムまで沈めてみます。着底したら、糸ふけを取って少しだけ底を切って反応を見ます。すると、すぐにツンという小さなアタリ。竿先をゆっくり上下させてから、再び止めると…ツン。すかさず合わせると、竿先に生命反応。ちっちゃいな。

上がってきたのは豆サイズのウマヅラハギ。これがつついているのか。20mほど移動して同じようにボトムを探ります。すると、さらに小さなアタリ。何だ?コレ。竿を煽って仕掛けを上下させると反応が遠のき、ステイを入れると極小のアタリが出ます。餌取りされること3回。即合わせの態勢を作って竿先に集中します。…ツン。ピシッと合わせが決まりました!上がってきたのは…。

なるほど!このサイズのフグがつついていたのか(^^;)。そりゃあ針にかからない訳です。偏光グラスで水中を覗き込むと、むしろ少しサイズの良い魚は中層に浮いているようです。ここでボトム狙いをやめて中層でステイさせる作戦に切り替えます。仕掛けを1.5mほど沈めてから中層で止めます。しばらくジッと止めていると綺麗にエサだけ取られます。そこでゆっくりと少しだけ上下させ、アタリが出るのを待ちます。すると…来ました。

ようやく本命のカワハギ君です。サイズは小さいのですが、この微かなアタリを掛けるのがカワハギ釣りの醍醐味でもあるので、コレはコレで楽しいんですよね。ちなみに今日はワームの色がかなりセレクティブです。アタリの多い順に、ピンク→緑→茶色→赤となっていて、赤にはほとんどバイトがありません。

この後もヒットはするもののサイズが伸びてきません。当たりカラーのピンクが残り少なくなってきたので、開始から90分で終了間近ということになりました。今日のアタリが出るパターンは分かってきました。まず1.5m沈めてステイ、最初のアタリが出たタイミングで少し竿を持ち上げます。それから秒速5cm位でスローに落としていくと、ツンというアタリが出ます。これで合わせずに我慢してさらに落としていくと、ツツンという少し強めの2回目のアタリ、ここで合わせます!よし針に乗った。

お、ようやくちょっと良いサイズのウマヅラハギが釣れました。これにて納竿です。潮の動きが少なく魚の活性が低い中、結構テクニカルで難しい釣りになりましたが、それなりに楽しむことが出来ました。

11月なのに気温27度という暑さの中でカワハギゲームを楽しめました。ここから一気に季節は冬モードへ移行していくはず。水温変化に伴いタフなゲームが増える時期になっていくので、釣果もシビアになっていくことが予想されます。でも、まだ水中はしばらく秋モードのはず。もうちょっとだけ、楽しませてもらえると嬉しいなぁ。