まいとの週末トコトコ釣り散歩

パックロッド片手に電車や自転車で釣り歩くブログです。

【インプレ】ラグゼ パックスタイルA4を6ヶ月使ってみた

がまかつが2023年にリリースした超コンパクトロッド「ラグゼ パックスタイル」シリーズ。A4とB4というラインナップがありますが、その中でもよりコンパクトなA4シリーズの1本「S49FL-solid」を約半年ライトソルトで使ってみた印象を書いてみたいと思います。

まずは主なスペックを記載しておきます。※詳細はメーカーHPをご参照ください。

■主なスペック(S49FL-solid)■

・全長:4フィート9インチ / 自重:70g

・継数:6本

・仕舞寸法:28cm

・ルアーウェイト:0.5〜5g

・ケースの全長:31cm

では、早速インプレに入りたいと思います。この記事では主に次の視点での感想を書きたいと思います。

■気になるポイント■

1 実際の携行性は?

2 実釣性能は?

  ・継数が多いけど感度は大丈夫なの?

  ・4'9"で飛距離とかは大丈夫なの?

  ・気になる点はないの?

 

1 実際の携行性はどうなんですか?

結論から言うと、最高レベルだと思います。

↓購入すると、同梱品はこのようになっています。

上から、セミハードケース、伸縮素材のソフトケース、ロッド6ピースです。実際の釣行ではリールシートのあるグリップ部分のピース以外をソフトケースに収納した上で、グリップと一緒にセミハードケースに入れて持ち運ぶことになります。

↓こんな感じ。

公式の仕舞寸法は28cmとなっていますが、実際にはケースに入れて運ぶので、ケース込みの寸法が重要になってきます。このセミハードケースの寸法が31cmこれは数あるパックロッドの中でもダントツにコンパクトな部類に入ります。

シリーズ名のLAXXE PACKSTYLE A4というのは「A4コピー用紙の縦より短いですよ」ということのようですが、実際、通勤で使っているビジネスバッグに余裕で入ります。しかもセミハードのケースに入って31cmなので、旅行の際、荷物の片隅に気軽に入れておくことができます。このサイズ感は使ってみると「思っていた以上の強み」です。実のところ、トラベルロッドとしてだけでなく、他の釣りをする際のサブロッドとしても気軽に持っていけるため、結果的に登板回数が増えているんです。コンパクトは正義…です。

では、そんな超コンパクトなパックロッドですが「2 実釣性能は?」どうでしょうか。

継数が多いけど感度とかは大丈夫ですか?

結論的には、問題ないと思います。

確かにレングスが短い割に継数が多いので「ダルいのではないか」と私も最初警戒したのですが、使ってみると「思ったよりもシャッキリしている」という印象に変わりました。

↓ちなみに500mlのペットボトルを吊るした際のベンドカーブはこんな感じ。

豆アジの小さなアタリを掛けられる感度も持っているため、普通にジグ単の釣りを楽しむ分には全く問題ないと思います(ちょっと含みのある書き方になっている理由は次の項目で)。

4'9"とかなり短いですが飛距離とかは大丈夫なんですか?

ジグ単でやっている分にはあまり不満は感じません。

スペックをみると分かるように、長さ4'9"、適合ルアーは0.5〜5gなので基本はジグ単専用になることが多いと思います。実際2gまでのジグを使用する場合、エステルの細糸を使うなどすれば飛距離は普通に出ます。ですが、更にもう少しの飛距離が欲しい場合には通常フロートなどを使用すると思うのですが、このロッドでは過負荷になるため、使用できない製品も多いと思われます。3g程度の軽量フロートやスプリットシンカーであればキャスト可能ですが、レングスの短さも相まって微妙に飛距離不足を感じる可能性が高いと思います。つまり、漁港内などでジグ単を使った近距離戦メインであれば問題ないのですが、「もう少し沖」を狙う必要がある場合には対応しきれない可能性があるということです。

バーサタイル性能が高くないというのはトラベルロッドとしてはどうなんですか?

そこは考え方でしょうか。何でもできる一本を持っていくのではなく、そのロッドでできる釣りしかしない…そう考えることで荷物を減らすというのも一つの遊び方だと思います。

そういう意味で自分のやりたい釣りが分かっている中級者向きのロッドかもしれません。ライトソルトをこれから始める人に1本目としておすすめできるかというと…ちょっと微妙かも。一方で、中級者のサブロッド・トラベルロッドとしては文句なくお勧めできます。実売2万円台前半という価格も性能比でみるとコスパが悪くない印象です。

それ以外に気になる点はないんですか?

1箇所、使用感に影響する部分で好みが分かれるポイントがあります。それはグリップの長さ。

↓この通り、かなりのショートグリップです。

もちろん、軽量ルアーがキャストしやすいというメリットもあるでしょうし、ターゲットとなる魚が小さいので、実際のやり取りの際に困ることもないと思うのですが、私なんかは肘の少し上の位置にグリップエンドを当ててロッドを保持する癖があるため、このロッドのグリップ長には最初のうち違和感を覚えました。普段、バスロッドなどをよく使う人は店頭で握らせてもらって感触を確かめた方が良いかもしれません。

あと、耐久性については未知数です。

トップガイドの作りなどが華奢に見えるのですが、耐久性については今後使っていく中で検証していこうと思います。

↓最後にコスメ(?)っていうんでしょうか、見た目関係。

見てのとおり、差し色が青です。各社から出ているライトソルト用のリールで青を使っている機種は多くないので、色合わせにこだわるタイプの方は注意が必要かもしれません。ご参考までに。

結論、【S49FL-solid】はこんな人にオススメのロッドです。

■こんな人にオススメ■

・旅先でも隙があればジグ単の釣りを楽しみたいと思っている人

・仕事帰りにちょっとだけアジングに寄りたい人

・メインはエギングなど他の釣りだけど潮待ちの時などにライトソルトも楽しみたい人

正直、私の場合、持っている中でエースタックルかというとそうではありません。ですが、登板回数は非常に多く、スーパーサブ的な位置付けになっています。金曜の通勤カバンの中に入っている頻度が高く、「夕方、風が強くなかったら少しアジングして帰ろう」という楽しみ方も増えました。そういう意味で間違いなく「買ってよかった」と思えるロッドでした。サブロッドを検討中の中級者の方、一度現物を見てみると良いと思いますよ。その小ささに驚くと思います。

☆このロッドを実釣で初めて使った時の記事はこちら↓。

might-tokotoko.hatenablog.com

☆旅行先で使っている記事はこちら↓。

might-tokotoko.hatenablog.com