まいとの週末トコトコ釣り散歩

パックロッド片手に電車や自転車で釣り歩くブログです。

【インプレ】ソアレ エクスチューン MBを1年間使ってみた

シマノが本気で作ったというライトソルト用のパックロッド「Soare XTUNE MB」のラインナップの中で一番短い「S510SUL+-S」を一年間使ってみた印象を書いてみたいと思います。

まずは主なスペックを記載しておきます。※詳細はメーカーHPをご参照ください。

【 主なスペック (S510SUL+-S)】

・全長:5フィート10インチ     /    自重:62g

・継数:4本

・仕舞寸法:49cm

・ルアーウェイト:0.4〜8g

・ケースの全長:55cm

では、早速インプレに入りたいと思います。この記事では主に次の視点での感想を書きたいと思います。

■気になるポイント■
1 トラベルロッドとしての携行性は?
2 実釣性能は?
 ・5'10"では短すぎない?
 ・感度はいいの?
 ・気になる点はないの?
 

1 トラベルロッドとしての携行性はどうなんですか?

結論から言うと、抜群です。

↓購入すると、このようなケースが付属しています。

セミハードというほど硬い素材ではないので一応ソフトケースということになると思いますが、比較的しっかりしており変な力をかけない限りロッドの保護には十分な強度があると思います。このケースの全長が55cm。大きめのバックパックに入ってしまうサイズです。ちなみに部活をやっている学生さんがよく使っているヒューズボックスに入れるとこんな感じ。

右上にちょこんとはみ出しているのが見えると思いますが、きちんとフタは閉まります。なので、釣り場に着いたらロッドを取り出して、ケースはリュックの中に入れておくことが可能です。さらに、私の場合、普段はトラウトロッド(シルバークリーク ストリームトゥイッチャー)の布袋を流用して持ち運んでいますが、竿だけであれば全長50cm以下に収納することも可能です。とにかく、携行性は抜群です。
 
次に「2 実釣性能は?」という点についてです。

5'10"では短すぎないですか?

結論的には、問題ありませんでした。

私はライトソルトに関しては数年やっており、いわゆる中級アングラーの部類だと思います。これまでメバルを中心に狙ってきたこともあって、一昨年まではダイワの【月下美人MX MOBILE 76ML-T-5】を主に使っていました。5'10"のロッドを購入する際に、7'6"の月下美人MXに比べてだいぶ飛距離が落ちるのではないかと危惧していたのですが、実際に使ってみると結果は全く違っていました。Soare XT5'10"を使う場面では使うジグヘッドも0.5〜1gが多くなります。そして、このサイズの軽量ジグヘッドをキャストする場合、ティップが柔らかく曲がるSoareの方が竿に重みを乗せることができるため、しっかりと飛距離も出るんです。感覚ですが、1gまではSoareの方がむしろ飛ぶ印象、2gを超えると月下美人MXに分があるという感じです。さらに、短竿ならではの利点として取り回しがいいのでキャスト精度が上がります。つまり、5'10"のデメリットを普段感じることは全くなかったというのが私の結論です。 
↓参考までに500mlのペットボトルを吊るした時のベンドカーブはこんな感じです。

次の項目です。

・感度はいいの?

感度というのはかなり主観が入るので難しいですが、私はいいと思います。

↓技術的にはカーボンモノコックグリップ搭載。

↓さらにブリッジライクシート採用です。

先ほども書いたように、私は元々はメバルを中心にやっていました。年間で狙う比率で言うと、メバル8:アジ2くらいの感覚でした。ですが、昨年一年間を見ると釣行回数も結果的にメバル4:アジ6と逆転しました。理由は…夏から秋の豆アジ攻略にハマったからです。これまで分からなかったモゾッという小さなアタリをかけていく釣りの面白さが分かるようになったのはSoareの感度のおかげだと思っています。※豆アジ攻略の釣行記のリンクも末尾に貼っておきます。

では、気になる点はないんですか? 

不満という意味ではありません。強いて言うなら使い分けでしょうか。

弱点というポイントはありませんが、あえて言うならルアー適合ウェイトの幅が0.4〜8gと若干狭いことでしょうか。パックロッド使用者は通常竿1本で釣行することが多いと思います。自家用車で釣り場に向かう人と違って予備の竿をトランクに入れておくこともできません。このため、竿を壊してしまわないようにルアーを投げる時の安全マージンは大きめに取る人が多いと思います。私もカタログスペック上限値の半分を目安に使っています。そうすると、Soareの場合4gまでが目安になってきます。つまり、5g以上のフロートを付けて投げるのは若干躊躇してしまうのです。このため、フロートリグもあり得る時は月下美人MXを使っていて、Soareはジグ単専用として運用しているのが実情です。要するに、釣り方が絞れている場合にはとても頼りになる反面、色々な釣りに対応しないといけない場面での汎用性はやや低いと言ったところでしょうか(メーカーの人からするともっとギリギリまで大丈夫ですよと言われるかもしれませんが。)

結論、【S510SUL+-S】はこんな人にオススメのロッドです。

■こんな人にオススメ■
・旅先でも釣りがしたいけど竿の性能に妥協したくない人
・これから数年間アジングを本気でやるつもりの人(やっぱり高価なので…)
・小さなアタリをかけるテクニカルな釣りが好きな人
正直、私は買ってよかったと思っています。現在、私のエースタックルになってくれていますし、去年楽しい思い出が残った釣行の半分はこのロッドが相棒でしたから。
パックロッドというものは、アングラーによって持った時の印象が違うと思うので、興味があればぜひ一度手に取ってみて下さい。ハリのあるロッドが好きな方はしっくりくると思いますよ。
☆このロッドを使って豆アジを釣った釣行記はこちら↓。