今さらという感じもしなくはありませんが、先日のソアレ エクスチューンMBの記事で引き合いに出したこと、現在も販売されている機種であることから、「月下美人MXモバイル」のインプレ記事を書くことにしました。ちなみに私が使用しているモデルは「76ML-T-5」という一番長くて強めのものです。
まずは主なスペックを記載しておきます。※詳細はメーカーHPをご参照ください。
■主なスペック(76ML-T-5)■
・全長:2.29m / 自重:77g
・継数:5本
・仕舞寸法:52cm
・ルアーウェイト:1.5〜10g
では、早速インプレに入りたいと思います。この記事では主に次の視点での感想を書きたいと思います。
■気になるポイント■
1 トラベルロッドとしての携行性は?
2 実釣性能は?
・ズバリ!ロッドの特徴は?
・感度はいいの?
1 トラベルロッドとしての携行性はどうなんですか?
普段使いは及第点、遠征用としては微妙な点があります。
まず、普段使いの点から。仕舞寸法52cmというのは大きめのリュックサックにギリギリ入るサイズです。なので、週末に近場の釣り場に行く時には、背負ったバックパックの中に収納できるため、概ね問題なく持ち運べます。
一方、遠征の際ですが、何が微妙なのかというと…購入時にロッドケースが付属していないんです。ピラピラの竿袋1枚が付いてくるだけなので、トランクの中に他の荷物と一緒に入れようとすると、破損を防ぐために別途ロッドケースを用意する必要があります。実際、私はこの竿を遠征に連れて行く際にはソアレ エクスチューンMBのケースに入れてパッキングしています。つまり、トラベルロッドの1本目として購入した場合は、ケース分の追加出費が必要になるかもしれない点に注意ということです。
次に「2 実釣性能は?」という点についてです。
ズバリ!ロッドの特徴を教えてください。
一言で言うと、守備範囲の広さでしょうか。
上に記載した適合ルアーウェイトの数字を見てください。「1.5g〜10g」とあります。軽い方は実際には1g以下のジグ単もキャストと操作が可能です。重い方で言うと、5〜7gのシンカーを使ったフリーリグでチニングをやっていますが、40cmオーバーのチヌとのやり取りを危なげなく行うことができます。
アジングやメバリングで使える軽量なロッドでありながら、チヌの強い引きをいなせる強靭なバットも持っているということです。この汎用性の高さ(バーサタイル性能)がこのロッドの最大の魅力だと思います。ちなみに、ヴァンフォードC2000のような150gクラスのリールを着けた場合の重心位置は写真にあるようにリールシートの少し手前になります。
↑ベンドカーブはこんな感じ。
感度はいいんですか?
ソアレの記事と矛盾するようですが、悪くないと思います。
ソアレ エクスチューンMBの記事で「ソアレに替えて豆アジのアタリが取れるようになった」的なことを書きました。裏を返すと「月下美人MXでは取れなかった」とも読めます。ですが、実はこの二つ、比較する前提条件が違っているんです。私の使っている月下美人MXは76ML-T-5、チューブラーティップの遠投用モデル。1g以下のジグ単で使うというよりはフロートリグやプラグ、メタルジグを投げて「巻く」釣りに向いているんです。実際、メバリングにおいてこの竿で不満を感じたことはありません。あくまで0.5gのジグ単で豆アジのアタリを「かける」釣りにはソアレの方が向いていたというだけです。
また、感度というのはタックルバランスの総合力で測るものだと思うので、ロッド単体で論じるのは難しいのですが、実際の数字にも現れることがあります。私はいろいろな竿を使ってチニングをやっているのですが、淀川のお気に入りのポイントではメインライン:PE0.6号、リーダー:フロロ8lb、シンカー5gのフリーリグが一番使いやすいセッティングになります。この設定でいろんな竿を試しましたが、月下美人MXを使った時が圧倒的に根がかりが少なく、ルアーロストが3分の1以下でした。つまり、このセッティングにおいて底を取る感度が非常に優れていたということです。
結論、【76ML-T-5】はこんな人にオススメのロッドです。
■こんな人にオススメ■
・ライトソルトだけでなく、チニングなどもやってみたい人
・釣りものにこだわらず、いろんな釣りを楽しみたい人
・何が釣れるか分からない初めての場所に行くのが好きな人
実際、私は初めての場所に一本だけ持って行くならこのロッドを選びます。軽いルアーも扱えるし、そこそこサイズの魚も取れる、そういうバーサタイル性能の高さから信頼できるお気に入りのロッドです。旅先でいろんな釣りをしたい人には魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。
実際に、アジ・メバル以外でも使っている実釣記事を参考にリンク貼っておきます。
↓チニングで使っている記事はこちら。
↓ハゼクラで使っている記事はこちら。