11月上旬の週末、急に気温が下がりました。これ以上寒くなると、水温低下で淡水の魚釣りは厳しくなるかも…ということで、久しぶりに遠征することにしました。
今回はどこか懐かしいこんな風景からスタートです。ここはどこかと言うと、岡山県の備前原という駅、JR岡山駅から津山線でたった2駅という都市近郊です。今日はメインがウォーキングという気分なので、まずは旭川沿いに歩きましょう。
うわー、気持ちいい!!旭川の左岸を上流方向に歩いていくのですが、車道が対岸の離れた場所になるので車の音がほとんど聞こえません。都市生活者は普段ずーっと車の音を聞かされているので、この鼓膜が解放される感覚がアウトドアのご褒美の一つなんですよねw。ついでにここ、空が広く、開放感が最高です。人もいないし、せっかくなのでここで朝ごはんをいただきましょう。
JR岡山駅の地下で買ってきた、岡山木村屋さんのバナナクリームロール。岡山人のソウルフードとして紹介されることも多い有名パンです。早速、パクリ。おっ!ロールパンがふわふわです。パサパサしてなくて美味しい。しかもこのクリーム、バナナの香りが強すぎず、甘さも控えめでいい!昔ながらのシンプルなパンなのですが、バランスが絶妙です。私はこれ大好きかも!近くに住んでいたら週1で買いたいレベルです(^^)/。
さあ、腹ごなしも終わったので先に進みましょう。しばらく歩くと最初の目的地が見えてきました。
ここは祇園用水取水堰です。右下の水門から祇園用水という水路が始まります。実はネットで検索すると岡山県内のタナゴの有名ポイントとして「祇園用水」という単語はよく見かけるのですが、具体的にどこを指すのかは分かりませんでした。そこで今回、取水堰からずっと用水沿いに歩いてみようと思った訳です。早速、歩き始めます。
歩き始めて30分、釣りができそうな場所自体がありません。これは今回も歩き回るだけの遠征になるかもなぁ…と思い始めた時でした。目の前に見覚えのある風景が広がっています。ここSNSで見たことある!
(※タナゴ釣りでは場所バレしないようにするというのが暗黙の了解のようなので引きの写真は掲載しません。あしからずご了承ください。)
周りに誰もいないので正解の場所なのかは分かりませんが準備を始めます。
今回のタックルはこちら、【ロッド】RGM spec.3 / 180。実は今回延べ竿を3本持ってきています。長さが120cm、180cm、270cmというものですが、釣り場を見て180cmが最適と判断しました。では仕掛けとエサも準備します。
今回もシリンジに黄身練りを入れてきました。まずは仕掛けの先に消しゴムをつけて水深を見ます。お、深い、150cm位あります。まずはウキ下30cm位から徐々にタナを深くしていくことにします。オモリを調整してウキがゆっくりと沈む状態にして…実釣開始。ウキ下40cmでアタリが出ました。すかさず合わせると…。
クチボソが釣れました。これでボウズ回避、ありがとう(^^;)!徐々にタナを下げていきます。
また来た!
今度はモロコの一種でしょうか。比較的派手なアタリ方をするので合わせは簡単です。この後、モロコのラッシュが20分ほど続きました。その間もタナや沈める位置は変えています。ウキ下80cmのタナを狙っていると…目印がユラッと動きました。反射的に合わせを入れると竿先に生命感、上がってきたのは…。
おぉ!これってシロヒレタビラってやつではないでしょうか。やったぁ!本命タナゴをゲットです。今年の4月に竿を購入してタナゴ釣りの勉強を始めて、約半年かけてついに1匹に辿り着きました。嬉しいなぁw。それに、今のアタリの出方、もしかしたら今まで見逃していたかもしれません。もう一度、同じような場所にエサを沈め、目印の揺らぎを待って…合わせます!
釣れました!なるほど、こういうアタリの出方なのか。一旦分かると合わせられるようになります。この後1時間で10匹釣ることができました。最小サイズは3cm。だいぶ感覚を掴むことができた気がします。ここで地元のアングラーの方が二人やって来ました。タナゴ狙いのようです。「何狙いですか?」と聞かれたので「シロヒレが釣れたので、できれば婚姻色のカネヒラも釣りたいんですけど」と答えたところ、「それだったらここよりも少し先の水路の水草際がいいですよ」と教えてくれました。お礼を言って移動します。
ポイントその2です。何の変哲もない水路に見える場所ですが、2人の先行者がいました。地元のベテランアングラーさんです。「横に入ってもいいですか?」と声をかけたら「もう上がるから好きに入って」と言ってくれました。話を聞くと、今日そこでカネヒラが7匹釣れたということで、バケツに入った2匹を見せてくれました。「ここら辺、GW頃は関東からも人が来てごった返すよ」ということなので、いわゆる聖地と言われるポイントの一つだったようです。早速、釣りを始めます。
ん?浅い…岸際は水深が50cmありません。するとベテランさんが「竿いっぱい沖目を狙ってみな」とアドバイスしてくれました。水質がささ濁りとは言え、日中なのでストラクチャーの影を狙うと思っていたので、水路の真ん中を狙うというのは意外でした。ですが、言われた通り沖目に振り込むと…目印が揺らいだ!合わせを入れると…。
釣れました。ん?色の加減がさっきの場所の魚と違う気もするのですが、種類が違うのかまでは分かりません。ですが、釣れ方が違います。こういう場所で、こんな当たり方もするのか…自分の中にどんどん経験値が貯まっていくのが分かります。ここでも5匹追加。最後は沖のサンドバーのかけ上がりで良型を掛けて終了です。
実釣時間3時間ですが、濃密な時間でした。これまで半年試行錯誤してきた中で、「当たっていたこと」と「ハズレていたこと」の答え合わせをしてもらう感じで、ものすごく集中して釣りをすることができました。大阪に帰ってから、試してみたいことが増えた感じです。
さあ、それでは帰りも川沿いを歩いていきましょう。
夕方、岡山市内に戻って来ました。せっかくなので地元グルメで早めの晩御飯を食べてから帰りましょう。入ったのは烏城珈琲店さん(※撮影と掲載許可はいただきました)。
注文したのは「えびめし」です。おー、真っ黒だw。いただきまーす、パクッ。ん?何味と表現していいのか分からない味です。ソースでもいわゆるデミグラスでもなく…でも美味しいです。本日の歩行距離は12km。距離は大したことないのですが、途中の釣りで集中力を使ったせいか数値以上に疲労している感じ。その歩き疲れた体に米が染み渡っていきます(^^;)。
HPを回復させて、もうひと頑張り。岡山駅前まで帰って来ました。これにて遠征終了。久しぶりに大成功と言える結果に満足です。あとは連れにお土産を買って帰るだけw。岡山最高!今回は婚姻色のカネヒラをゲットできませんでしたので、もっと腕を磨いて、また絶対に来たいと思います。